自動運転中にどのような「運転以外の行為」が許されるのかという問題について,4回にわたり,整理しています。
第2回では,①国際的議論の状況,②国内的議論の状況を整理しました。
第3回では,「運転以外の行為」を検討する前提となる「運転者の義務」について検討しました。
第4回では,
①「運転以外の行為」を規定する意義
②規定の在り方
③レベル3と4(運転手あり型)での違い
④システムによるコントロールの視点
について検討したいと思います。
自動運転中にどのような「運転以外の行為」が許されるのかという問題について,4回にわたり,整理しています。
第2回では,①国際的議論の状況,②国内的議論の状況を整理しました。
第3回では,「運転以外の行為」を検討する前提となる「運転者の義務」について検討しました。
第4回では,
①「運転以外の行為」を規定する意義
②規定の在り方
③レベル3と4(運転手あり型)での違い
④システムによるコントロールの視点
について検討したいと思います。
自動運転中にどのような「運転以外の行為」が許されるのかという問題について,4回にわたり,整理していっています。
第2回では,①国際的議論の状況,②国内的議論の状況を整理しました。
第3回では,「運転以外の行為」を検討する前提となる「運転者の義務」について検討します。
第1回では,「運転以外の行為」に関し,①用語の確認,②問題の所在,③問題となる場面を整理しました。
今回は,「運転以外の行為」に関し,
①国際的議論(WP1)の状況
②国内的議論(警察庁有識者会議)の状況
を整理していきます。
私が自動運転の法律問題を研究していると話すと,結構な頻度で「自動運転が実現したら,お酒飲んだ後に寝ながら自動車に乗って家まで帰ったりできるようになるんだよね。」と言われます。
しかし,私は,「いつか完全自動運転が実現するときがくればともかくとして,しばらくはまだそんな感じにはならないよ。」と答えます。
すると,「え!どうして!?」と尋ねられます。
「自動運転中にどのような『運転以外の行為』が許されるのか」という問題については,人によって持っているイメージがかなり異なっています。
この問題についての理解が不十分なままに自動運転が導入されていくと,事故を減少するはずが,反対に事故が増加することにもなりかねません。
そこで,これから4回にわたり,「運転以外の行為」の問題について理論的に整理していきます。
そうすることにより,「運転以外の行為」の問題に関する現時点での課題を明らかにしたいと思います。